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1965年 広島県に生まれる /1989年 東京藝術大学絵画科油画専攻卒業

1991年 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了

2020年 アーチストセンター展 東京都美術館 /2021年 Interlocking vibration 雨海 武・                             伊 藤泰雅・大村雄一郎・佐々木高信 スペース461(広島県)

2021年 個展 カフェロンド(広島県)/2022年 個展 GALERIE SOL(東京)

​           他、個展、グループ展多数

​ アベコベなものが私の内面にある。それは目であり、まなざしであり、光である。このアベコベなものは、同時に病理学的なものでもあり、実際、私はある期間、精神を病んだ。しかしこのアベコベなものから、私の表現は全て始まっているのでもある。私は未だこのアベコベなもののコントロールが出来ずにいて、それは秩序だっていると同時に支離滅裂でもあるような何ものかであり、その全体をとらえることは不可能に近いのである。わたしはそこら中に頭をぶつけぶつけ、正に支離滅裂に制作手法を変えてきた。私のこれまでの様々な作風はこのアベコベなもののある全体性の部分としての断片である。

 しかし、ここに来て、多岐にわたる私の表現手法はてんでバラバラの状態からやや全体性を伴った統合性を感じるものに変化して来た。ここでいうアベコベとは存在の立場の鏡像性を意味し、それは形而上的直覚を伴うものであり、世界認識の表明である。私の表現に通底するものは一言で言えば無意識、集合無意識への注視による世界の開示の試みであり、この世界の神性を指示することである。

​ 芸術はこの世界を支持するものである。この重要な営為の一端に私は加わりたい。私達は、良心に基づいて藝術により世界を支持し続けなくてはならない。

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